X-Trail Jam in TOYKO DOME 2006 ~ SJ2006年12月10日 23時37分32秒

SJ表彰式
今日は「X-Trail Jam」のSJを見て来ました。
いやぁ、凄かった。
これを見逃してたら、後悔してました。

布施忠が前日のQPで膝を故障し、欠場との一報で始まった日本人予選。
これが結構白熱して、勝ち残り争いが熾烈でした。
その中、誰もが驚愕したアキ(平岡暁史)の特大ダブル・バックフリップ!
350ptオーバーの超ハイスコアで勝ちあがり。
しかし、予選も終了間際にメインスクリーンに映し出された、勝ち残りボーダーラインが、4人からいつの間にか5人に…。
あれ?と思っていると、なんと楽しみにしていたニコラス・ミューラーが昨日のQPで脳震盪を起こし、回復しないため欠場に。(涙)
ディフェンディング・チャンピオン不在の大会となってしまいました。
あのCAB900ジャパンを見たかったのですが…。
非常に残念です。

会場中の誰もが落胆した中で始まった予選。
ここでもアキが再びダブル・バックフリップをメイクし、日本人で唯一、セミファイナル(ジャムセッション)へ勝ち残りました。
それも、なんと予選トップで!
他の日本人では、中井孝治がCAB1080をメイクし、ギリギリまで8位に付けていましたが、最後にヘイキ・ソーサに抜かれて予選落ち。
アンディ・フィンチとマルク・コスキも、トリックをメイク出来ないまま予選落ちとなりました。
日本人の中井に残って欲しいと言う気持ちはもちろんありましたが、毎年レベルアップしたトリックを見せてくれるヘイキが見れなくなるのは嫌だったので、中井には申し訳ないですが、個人的には良かったです。
前日のQPを制したショーン・ホワイトもヤバかったです。
1本目のCAB900で9位に留まり、コケたら予選落ちの追い込まれた状況の中、何とかCAB1080をメイク!
終わってみれば、3位で順当な予選通過でした。
同様に予選落ちの危機にあったヘイキも、ダブル・バックフリップで逆転の4位通過。
予選で早々と大技を出さざるを得ないほど追い込まれていました。
個人的に驚いたのは、マシュー・クレペル。
なんと、BS1080をメイク!
前日のQPとは一変し、堂々の2位通過でした。
同様にダニー・キャスもQPとは一変。
SWBSロデオをメイクし、順当な予選通過でした。
と言うように、予選通過のボーダーが320pt台と言う、実にハイレベルな争いでした。
結果、平岡暁史、マシュー・クレペル、ショーン・ホワイト、ヘイキ・ソーサ、ダニー・キャス、トラビス・ライス、アンティ・アウティ、リスト・マティラがジャムセッションに。

ジャムセッションでもやはりハイレベル。
900は当たり前、全ライダーを合わせると、全方向1080が見れたほど。
誰が残ってもおかしくないほどのセッションの中、SWBS1080(多分)をメイクしたマシューが1位、CAB1080やBS1080をメイクしたショーンが2位、2度の失敗から3度目の正直、終了間際、最後の1本でダブル・バックフリップ180をメイクし、会場を総立ちにさせたトラビスが3位で決勝に。
この3人のトリック、信じられないくらい凄くない?
特に、トラビスのダブル・バックフリップ180は凄かった。
絶対ランディングなんて見えてない状態なのに、それでも立って来るってマジ?って感じです。
しかし、敗退したライダーのパフォーマンスも凄かった。
ヘイキはダブル・バックフリップやワンフットFS360(惜しくもメイクならず)を繰り出し、ダニーはSWBSロデオ720(惜しくもメイクならず)を、アンティはFS1260(惜しくもメイクならず)を、リストもFS1080を出していたのですから。
決まっていれば分からないトリックが目白押しでした。
結果は8位でも、アキも魅せてくれました。
持てるスピンを惜しみなく繰り出し、ワンフットまで披露。
トラビスのダブル・バックフリップ180の直後、残り数秒でダブル・バックフリップをメイクした時には、会場は大興奮でした。

ここで余談ですが、今年新たに行われたスピンマスターですが、ほとんど「回転数のみ」を競うライダーはいませんでした。
CABやBS、グラブなど、スタイルにもこだわったスピンは失敗も多く、回転数も1080が主体でした。
中井はBS180、ダニーは大仏のかぶり物にはんてん姿(笑)でノーグラブのBS360、ヘイキに至ってはトゥイークですから。
主催者側の趣向が失敗だったのではないでしょうか?

さて、話を戻して決勝。
まずはトラビスからですが、いきなりダブルコーク1080!
惜しくもメイクならず~。
続いてショーンはCAB1080にチャレンジ。
しかし…、珍しくランディングで弾かれてプラス180してしまい、ポイントが伸びず。
最後に登場したマシューはSWBS1080をビタビタにメイク!
すげ~!
これで一気に追い込まれた2人。
しか~し!
トラビスは2本目で見事ダブルコーク1080をメイク!!
すげー!初めて生で見た~!!
もー、会場中、総立ちの大歓声!
おいらも年甲斐もなく、絶叫してしまいました。(笑)
逆転を狙うしかないショーンは、ここでCAB1260にチャレンジ。
しかし、残念ながらメイク出来ず、初のQPとの2冠達成は夢と消え、3位に終わりました。
残すはマシューのラストラン。
トラビスのダブルコーク1080で逆に追い込まれたマシュー。
果たして、マシューはトラビス以上のトリックを出せるのか!?
ここで挑んだトリックは、SWBS1260!
一旦着地したものの、ランディングに絶えられず手を付いて立て直してしまい、惜しくもメイクならず。
この時点でアンディとショーンは優勝を確信してトラビスを抱え上げ、ランディングゾーンでお神輿状態。(笑)
と言う訳で、トラビスが見事に優勝でした。

いやぁ、今回は凄いもんをみました。
もー、アドレナリン出っ放し。
ジャムなんて短いのなんのって。(笑)
こんなん見ちゃったらテンション上がりっぱなしでしょ。
早く滑りに行きたくて仕方ないっす。